新天地で誓う“次世代に繋がる挑戦”

里はライオンズ・レディースが創設された当時から、投手としてチームに所属し、女子野球界を切り開いてきた。鹿児島・奄美市出身、神村学園高校(鹿児島)から尚美学園大学(埼玉)へ進み、その後はレイア(京都)や愛知ディオーネといった女子プロ野球の世界で活躍。日本代表としてもワールドカップに出場し、3大会連続(第6回~8回)でMVPを獲得するなど、日本の大会7連覇に貢献してきた。

アメリカへ渡る前には、大学時代の恩師である尚美学園大・新谷博監督(62)のもとを訪ね、アドバイスを求めた。新谷監督から贈られた言葉は、「シーズンをベストな状態でやり切ること」。その言葉を胸に、新天地でのシーズンに挑む。

目標として掲げるのは、防御率3.0以下。試合数が限られる中でも、最高で1.0台を目指し、一試合一試合を大切に積み重ねていくことだ。一方で、里が見据えるのは数字だけではない。「アメリカでの経験が、他の選手たちにとって刺激になれば嬉しいです」。個人の結果だけでなく、次世代への思いも話した。

里は今回のアメリカ挑戦を「野球を始めたときに、想像もつかなかった未来」と振り返る。「好きなことを一生懸命続けてきたからこそ、今回のようなチャンスが巡ってきたのだと思います。野球に限らず、苦しいことがあっても諦めず、本気で向き合い続ければ、必ず何かしら道は開ける。その経験は、きっと次の挑戦に繋がると信じています」と自身の経験を踏まえ、夢を追い続けることの大切さを力強く語った。

世界最高峰の舞台への挑戦には、自身の夢を叶えるだけでなく、女子野球の未来を切り拓き、次の世代へ夢を繋いでいきたいという強い思いが込められていた。