8月に開幕する女子プロ野球リーグ「WPBL(Women’s Professional Baseball League)」に向けて、ロサンゼルス・クイーンズからドラフト1位指名(全体2位)を受けた里綾実投手(36、埼玉西武ライオンズ・レディース)がアメリカへ渡った。新たな挑戦を前に里は「チャンピオンになること。勝利に一番貢献して、MVPを獲る気持ちでいきます」と意気込みを語った。

今回発足するWPBLは、1943年から1954年まで存在した全米女子プロ野球リーグ(AAGPBL) 以来、72年ぶりとなるアメリカの女子プロ野球リーグで、ボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの4球団で構成される。昨年11月のドラフトではライオンズ・レディースのチームメイトである米谷奈月(24)もニューヨーク・ハイツから指名を受け、同チームから2人がアメリカ挑戦への切符を掴んだ。

この挑戦を通して里が吸収したいと考えているのは、野球の技術だけではない。スポーツをエンターテインメントとして発信し、選手一人ひとりの価値を高める「ブランディング」の考え方だ。

「アメリカはスポーツビジネスやブランディングが本当に進んでいて、ファンを楽しませる文化があります。その考え方を日本へ持ち帰ることができれば、女子野球だけでなく、日本のスポーツ界全体にも良い影響を与えられると思っています。選手自身が自分の価値を見つけ、それを発信していくことが大切だと感じています」

続けて里は「私の姿を見て、『次は自分もアメリカに挑戦したい』と思う選手が増えれば、日本でも女子プロ野球の可能性がさらに広がっていくかもしれません。そんな流れをつくるきっかけになれたら嬉しいです」と女子野球界全体の発展にも期待を寄せる。