委員会・会議での実質審議ゼロ 「追認の連鎖」
報告書は、学校組織内の複数の段階でチェック機能が失われていた状態も指摘しました。
同志社国際高校では、研修旅行の旅程案は学年主任が策定し、担任会→ 研修旅行委員会(教員)→ 教職員会議という順で承認される制度になっていました。しかし報告書によれば、辺野古ボートコースの導入以降、今回の事故が発生するまで「いずれの会議体においても、辺野古ボートコースの安全性に関する問題提起や質疑がなされた形跡はなく、事実上、学年主任が作成した原案を追認するだけの運用となっていた」(報告書・第7章)とされています。
ある教員は委員会のヒアリングに対し、「自らは事前の計画段階に関与しておらず、研修旅行直前に初めて自身の役割を知らされるため、意見を述べる立場にはなかった」と答えています。また別の教員は「下見に行っていない教員は意見を述べる材料を持ち合わせていなかったため、意見を述べることはなかった」と述べました。報告書は「他人任せの連鎖が形成される組織風土」があったと表現しています。(後編へ続く)
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