夢舞台への落選と、突きつけられた「海外組」との差
兄の影響で4歳からサッカーを始め、中学でFC東京の下部組織に所属して頭角を現した佐藤。2023年には高校2年生にしてプロの公式戦に異例の出場を果たし、その半年後には久保建英に次ぐ若さでプロ契約を結んだ。
「東京、そして日本を熱狂させられるプレイヤーになるために、努力をしていきます」
その言葉通りに成長を遂げた佐藤は、今年4月にはイングランド相手に歴史的勝利を飾った日本代表の一戦に、Jリーグのフィールドプレイヤーで唯一メンバー入り。小野伸二以来2人目となる「10代でのW杯代表入り」が現実味を帯びていた。
しかし、森保監督から名前を呼ばれることはなく、夢舞台には届かなかった。
メンバー発表から数日後、チームメイトとの食事の席では悔しさを隠すように明るく振る舞っていた佐藤だが、一人になった車中での取材で本音を明かした。

「メンバーに入りたかったですし、W杯でプレーして活躍したい思いもあったので、メンバーに入ってなかったことはすごく悔しかった。4年後に向けて、目の前の試合に向けて頑張るだけかなとすぐに切り替えられたので、皆さんが思っているほど落ち込んではいないです。実力が足りなかった」
今回選出されたメンバーのほとんどが海外組であり、Jリーグのフィールドプレイヤーは憧れの長友だけだった。4年後は必ずあの大舞台へ――。W杯の裏で、佐藤はすでに動き出していた。














