サッカー北中米W杯の戦いを終えた日本代表。4年後の大舞台へ向けた新たなサイクルが始まるなかで、今、大きな期待を集める若者がいる。

「日本の、そしてJリーグの未来を担っていき、盛り上げてくれる素晴らしい選手」と森保一監督が評価すれば、かつてFC東京でともにプレーした久保建英も「すごい良い選手だなと思いますし、個人的にはこれから頑張ってほしいと期待しています」とエールを送る。

その選手の名は、佐藤龍之介、19歳。FC東京史上2番目の若さ、16歳10か月でプロの扉を叩いた“天才”だ。

佐藤は2025年、期限付き移籍先の岡山でプレーし、最も活躍した若手に贈られるベストヤングプレイヤー賞を受賞。「常に貪欲で、努力し続けられるサッカー選手でありたい」と語る通り、その活躍が認められて18歳7か月でW杯最終予選に出場した。これは香川真司の記録(19歳7か月)を塗り替える「W杯予選における史上最年少出場」の快挙だった。

2026年もその勢いはとどまることを知らず、J1百年構想リーグの地域リーグラウンドEASTベストイレブンに選出。さらにオールスターにも名を連ね、自陣からの鋭いカウンターで自ら起点となり、そのままゴールを奪う衝撃のプレーを見せた。

そんなサッカー界大注目の若き才能は、この夏、大きな決断を下した。スーパースターが集うスペイン、ラ・リーガの名門バレンシアへの移籍だ。

「葛藤はないです。海外のトップリーグで結果を残すことが大事かなと思います」

若き才能はいかにして育ったのか。その原点と、スペイン移籍の舞台裏に迫る。