自分の本音を出せる場所の必要性を考える機会に

「ひとりじゃない円卓ダイアログでは」、敢えて学年をごちゃ混ぜにして生徒が話しやすい雰囲気を作り、映画の感想や意見を引き出しました。

グループでの話し合いを進める進行役のファシリテーターは3年生から選ばれた15名、それを暖かく見守る地域のサポーターとして、珠洲市地域おこし協力隊のみなさま、子ども支援の地域の方々のみなさまが尽力くださいました。

ヤングケアラーという家庭のリアルな痛みを真っ向から描く辛く重いテーマを扱う作品であることから、終了後の生徒さんたちのアンケートからは、胸を痛めたり、苦しいと感じたりしたという感想も多くありましたが、祝監督のアフタートークや円卓ダイアログを通じて、自分事として、自分の本音を出せる場所の必要性や重要性、一人で抱えすぎることの問題、誰かを頼ることの大切さについて考える機会が得られたことが窺えました。

一般の方からは、2024年の能登町での上映会と同じく、「想いの伝わる映画でした」、「静かな感動をありがとうございました」という声が寄せられ、祝監督や全国の方々へ伝えたいこととして、「能登には自然が沢山あるので、復興して、何とか頑張っている姿を見に訪れて下さい」、「震災の時はありがとうございました。まだまだ復興途中です。元気が出る事(イベントなど)を待ってます!」というメッセージが届けられました。

能登半島地震から2年が過ぎ、発災間もなくから命を繋ぐ食や水、物資の支援、心を守るイベント支援を続けてきたヤンさんの活動も復旧から復興、そして未来へと前を向いて進んでいます。

「猫と私と、もう1人のネコ」学校上映会は、12月の門前高校での実施に向けてさらなるブラッシュアップが行われる予定です。

藤本透
シナリオライター。アプリゲーム『ノラネコと恋の錬金術』メインシナリオライター。『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2』のシナリオ執筆に携わるほか、様々なジャンルでの執筆を手がける。石川県輪島市町野町出身で、石川県を舞台に描かれたアニメ「花咲くいろは」の小説版を執筆。2024年1月1日の能登半島地震発生以降、SNSを通じてふるさとの情報を日々きめ細かく発信している。