ニセ方言=ほぼ関西弁だった
社会言語学が専門の三宅和子・東洋大学名誉教授が、大学生57人を対象に行った調査があります(「SNSにおける方言使用の実態─エセ方言はいつ、誰に使うのか─」2018年)。
調査が対象としたのは、LINEなど知り合いどうしの個人間のやり取りです。ニセ方言混じりのメッセージを受け取った経験のある学生に、その種類を尋ねたところ、関西弁が38件(84.4%)と圧倒的多数。博多弁、九州弁、広島弁などはそれぞれ1〜3件にとどまりました。
※論文では「エセ方言」と表記されていますが、本記事では「ニセ方言」とします。
理由の1位は「親しい感じがするから」
ニセ方言をSNSで使う理由(複数回答)は、
-
親しい感じがするから(70.3%)
-
雰囲気がやわらかくなるから(67.6%)
の2つが突出しています。つまり、多くの人は「関西弁の漫才師のように振る舞う」ためではなく、その場の雰囲気を和らげ、相手との間に親しさやノリをつくるために使っていたのです。例えば、「それは違います」と書くと、少し冷たく感じませんか。「それちゃうやろ」なら、軽いツッコミの印象になるという具合です。














