新型コロナの無料検査所をめぐり補助金およそ174万円をだまし取った事件を受け、石川県は再発防止について、参加事業者に対し適正な検査を行うよう注意喚起するとともに、抽出調査も行ったことを明らかにしました。

この事件では、金沢市片町の新型コロナの無料検査所を県の事業に登録して運営していた男が、別の場所で行っていた検査分についても、登録された検査所で行ったかのように装い補助金を申請し、県から174万円を騙し取った詐欺の疑いが持たれています。18日開かれた県議会の厚生文教委員会で、永松聡一郎健康福祉部長はこのほかの被害の把握については警察の捜査に影響を及ぼしかねないとして明言を避けました。その上で、補助金の返還については、「県の交付規則にのっとり期限を決めて対応したい」と答えました。

また再発防止策として、県は片町の検査所での事件を把握した2022年10月以降、参加事業者に対して適正な申請を行うよう、注意喚起と県に申請の約270事業者から抽出した事業者に設備面や検査を受け付けた申込書の確認などの調査を実施したことを明らかにしました。