長野県松本市の市立病院が、分娩の受け入れについて、中止も含めた検討を始めることが分かりました。

病院を管轄する市の病院局が17日の市議会に示したもので、分娩の受け入れ中止を含めた産婦人科の診療機能の見直しについて検討するとしています。

分娩件数の減少と将来的な産婦人科医の不足が要因で、今後、職員や外部の有識者などから意見を聞くなどして、2023年5月には、市長に検討結果を報告する予定です。

松本市立病院の分娩取り扱い件数は、2015年度が524件だったのに対し、昨年度は173件まで激減していました。


臥雲義尚(がうん・よしなお)市長は、「松本圏域の産科医療や住民にどのような影響を与えるかを慎重に見守らなければならない」とした上で、病院間の機能分担なども念頭に圏域全体での議論が必要だと述べました。