2022年8月の大雨による甚大な被害で運休している青森県外ヶ浜町の蟹田と三厩を結ぶJR津軽線について、赤字が続く中、復旧して存続か、廃線とするか、沿線の外ヶ浜町と今別町や事業者のJRが18日初めて意見交換をし、協議に入りました。
外ヶ浜町役場に集まったのは、JRと県、それに外ヶ浜町と今別町の関係者約20人です。
町民の生活に欠かせない地域交通の今後を検討する初めての会議が18日開かれ、JRによりますと、2022年8月の大雨で被災した津軽線の蟹田-三厩間は、復旧に着工から4か月かかり、費用は少なくとも6億円に上る見通しです。
この区間は、被災する前から赤字路線で、JRが6月の平日に調査した結果、通学時間帯以外の利用者は10人未満と少なく、鉄道の特性である大量輸送のメリットを生かすのは難しいとしています。
※JR東日本盛岡支社 地域連携推進室 松野文一室長
「今後は単に復旧する・しないという前提を置かずに、今別町・外ヶ浜町における持続可能な公共交通の維持・構築について検討を深めてまいりたい」
これに対し青森県は、鉄道の維持が必要という立場で参加しています。外ヶ浜町と今別町は、利用者の半数以上が青森市の高校などへの通学を目的としているため、地域住民にとって必要な足だとしてJRに対し、慎重に協議してほしいとしています。
※松野室長「引き続き地元の皆さまとしっかりと議論と意見交換をさせていただきながら、この地域の交通について引き続き検討したい」
2月には、JRによる住民説明会も行われる予定です。














