遺族の思いと司法の現実『それはあなたの価値観です』
裁判では、少年に約7700万円の損害賠償が課されました。寺輪さんは、当時の裁判所でのやり取りを振り返ります。
(寺輪 悟さん)
「損害賠償請求のときもそうです。いくら日本の法律がそうなっているかは知りませんが、私は素直に言いました。
『一度も働いたことのない18の少年に、7700万円という大金を課すのはどうか』
『少年法で裁かれて、両親が出廷しているのであれば、両親が払うのは筋じゃないのか』私はそう聞きました」
「裁判長は、何を言っているのか分からないな、というような顔をしています」
『じゃあ、私のところの子どもが隣の車を壊せば、私が謝りに行って弁償するでしょう』
『私のところの娘がコンビニで万引きをすれば、警察に引き取りに行き、頭を下げ、コンビニに行って弁償するでしょう』
『それが親というものじゃないんですか。それが子どもというものじゃないんですか』私はそう聞きました」
「裁判長、なんて言ったと思います?『それはあなたの価値観です』と言ったんです
『そんなことはしなくても結構です』と、私はびっくりしました」
「もう開いた口が塞がらない。ただそれだけです。裁判所の常識は、社会の非常識。私はそれを突きつけるのが精一杯でした。それぐらいショックでした」














