逮捕された18歳の少年 遺族の無念を阻む「未必の故意」という司法の壁
事件から半年が経った2014年3月。博美さんを殺害した強盗殺人の容疑で、18歳の男子高校生が逮捕されました。
見ず知らずの少年に殺害された博美さん、そして遺族の無念を晴らすべく警察の懸命な捜査が行われたと、寺輪さんは振り返ります。しかし「未必の故意」という司法の壁が立ちはだかります。
(寺輪 悟さん)
「最初の逮捕容疑は強盗殺人。しかし『未必の故意』、博美は死んでいますから喋りません」
「だから、加害者の言うことを鵜呑みにするしかありません。これが今の司法です。未必の故意を立証することができない、加害者が殺す気がないと言えば殺す気がない、疑わしきは罰せず、この法則がある以上、罪名が変わることはありません」
「ですから、検察の方もかなり悔しい思いをしました。もちろん私たちも悔しいですけども、警察の方も同じように悔しがっていました」
「傷害致死、窃盗、これで裁判が争われるようになります。少年法改正前ですから、満期でも10年です。裁判というものは初めてでした」
「ですから、博美の仇を取る、遺族の無念を汲んでくれる、そのような裁判だと私は勝手に思っていました」














