家の中に溢れる「悲しみの連鎖」被害者遺族が直面する過酷な現実とは

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突如として最愛の娘を奪われた絶望は、遺族の心身を容赦なく削っていきました。想像を絶する苦しみと、家族それぞれが抱える「悲しみの連鎖」について、寺輪さんは次のように語ります。

(寺輪 悟さん)
「家に帰ったからといって、ゆっくりできるわけではありません。なんにもできません。悲しみが押し寄せてきます」

「父親には父親の悲しみ、母親には母親の悲しみ、お兄ちゃん、お姉ちゃんにも悲しみ方がいろいろ違います」

「まず親の私は自分を責め、普段生意気なことを言ったけども、結局は博美を救ってやれなかった。やはり自分を責めます。これは親としては当然のことです」

「母親もしかり、時間のゆとりが一切なくなり、眠ることもできず、食べることもできません。泣いてばかりです」

「加害者が分かっていませんでしたから、何があったのか全然分からない。一体博美の身に何が起こったのか、どうしてこんな目に遭ったのか…」

「しかし博美がいなくなったことは事実です。誰かに殺された。そのことだけを考え、悲しむ毎日です」

「私は、17キロ痩せました。食べなくなると人間、歯も減ります。想像を絶する苦しみと、残された遺族は向き合っていかなければいけません」

「みんな悲しみ方が違うんです。その悲しみを乗り越えるにはどうしたらいいのか。いろんなやり方があるんです。これはケースバイケースで、簡単に当てはまるものでもありません」

「優しい言葉で言うことでもありませんけども。とにかく悲しみの連鎖が家の中には溢れている、ということを分かってほしいと思います」