間違った情報と実名報道 遺族から「帰る場所」を3週間奪ったメディアの暴力

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変わり果てた姿の博美さんと対面し、極限の精神状態の遺族を待っていたのは、執拗なマスコミによる取材でした。

(寺輪 悟さん)
「警察を後にし、自宅に帰ろうとすると、次は報道関係です。県外、県外、県外、貸切、貸切、貸切、貸切、貸切です」

「黒塗りハイヤー、最低でも6台ありました。20人はいたでしょう。私たちは家に入ることもできず、そのまま素通りをしていきました」

「そしてビジネスホテルに泊まり、家族4人で3週間そこにいることになります。テレビをつければ、あることないこと、全国放送で事件のことを取り扱っています」

「なんの真実もないのに、間違った報道をバンバンバンバンされます。そこで一番驚いたのが実名報道です」

「加害者には人権がある。死んでしまった者には、もう人権は一切ありません。だから何をしてもいいんです。そこに未成年は関係ない。だから実名がバンバンバンバンと報道されます」

「博美が、本当の意味で葬式が終わり、荼毘に付し家に帰ったのは3週間後です。もう9月の半ばでした。それぐらい、私たちは家に寄り付くこともできませんでした」