「黒潮」が再び陸に接近すれば

さらに、海水温の上昇傾向も、影響しているとみられています。
シラスに適した水温はおよそ20度ですが、近年、宮崎の近海では、水温が25度を超えることが多くなっています。

(県水産試験場資源部・金丸昌慎部長)「卵からふ化した稚魚がなかなかエサにたどり着けず死んでいったりしているのも考えられます」


明確な不漁の原因はわかっていないものの、県水産試験場では、今後、「黒潮」が再び陸に接近すれば状況が好転する可能性もあるとみています。

(浜田水産・浜田哲郎 社長)「今から先はもうちりめんが獲れなくなるのかなという気もします。獲れるよう祈るとかそんな感じ」

宮崎の海で、長年受け継がれてきたシラス漁。自然環境の変化という高い壁を前に、苦境が続いています。

一時的なものであれば持ちこたえられても、これだけ長期化すると、事業の継続自体が難しくなってしまいます。自然が相手ですが、地域の伝統の味、そして漁業者の生活を守るための手立てが急がれます。