娘の足に残された「水色のマニキュア」
目を覆いたくなるような残酷な現実。それでも、そこに横たわっているのは間違いなく探し続けていた愛娘でした。
(寺輪 悟さん)
「そして係の方が、台の上の袋についているチャックを開けてみました。匂いがまた増します。すごい匂いです。開けた瞬間、私の目に入ったのは、手はバンザイ、足はM字、体中パンパンに腫れています」
「今年のように暑い夏でしたから、2日も3日も外にいれば、40キロも満たない体が80キロぐらいにみえる体に膨張しています」
「血管は浮き出て、そこら中からわけの分からないものが出ています。顔は左を向いて、目は閉じていました」
「それでも、そんな変わり果てた姿でも、私たちが探していた博美だということは、顔を見て一目瞭然でした。ものすごい光景です。妻も同じです。看護師ですから、遺体を見るのは慣れている。しかし、状況が違います。我が子ともなれば、また状況は全然違います」
「そして足には、ママとお姉ちゃんと博美と、博美の好きな水色の色でマニキュアを塗っていたそうです。私はそんなことは知りませんでした」
「それを見て、妻は『ママ、博美だよ、ここだよ』もう半狂乱になりました。床に這いつくばり、駄々をこねる赤ん坊のように動けなくなりました」














