恫喝映像を見ても「問題なし」?検察官役弁護士が突いた検察の“問題の根幹”

検察官役を務める指定弁護士が初公判の冒頭陳述や証拠調べで強調したのは、田渕検事個人の暴走だけでなく、それを許した「検察組織全体の問題」でした。

法廷では、取り調べの録音・録画をチェックした当時の特捜部副部長や公判部の検事の供述調書が読み上げられました。そこでは、田渕検事の恫喝的な取り調べ映像を当時確認していたにもかかわらず、「熱心に取り調べをしているなという感じ」「度を超えた厳しさではなく、問題になるとは全く思っていなかった」などと擁護する言葉が並んでいました。

指定弁護士は、こうした録音・録画という客観的な証拠があったにもかかわらず、検事正らを交えた起訴の決定会議で「映像を見てみよう」という提案すら出なかった事実を指摘しました。身内の不祥事に対する甘さや、組織のチェック機能の不全こそが問題の根幹だと厳しく非難しました。