被害児童だった本人が証言『聞き取りは連日行われていた』

27歳になった被害児童だったAさん(今年3月)
  取材班は今年3月、今は27歳になった被害児童のAさん本人に直接話を聞くことができた。

 (被害児童だったAさん)
 「(Q当時の聞き取りはどういう状況だったんでしょうか?)聞き取りですか、聞き取りは連日行われていましたね。僕も『聞き取りが行われなかったからいじめの事実が認定できない』って教育委員会側は言っているって、中学校ぐらいの時に聞いたんですけど。本当に持っていた皿を落としそうになるぐらいびっくりして」
27歳になった被害児童だったAさん(今年3月)
 当時のいじめについては次のように話した。

 (被害児童だったAさん)
 「まずは本当に生きててよかったな、というのが一番ですね。少なくとも学校内で仲間はいなかったですし、先生も含めて助けてくれる人はいなかったですし。当時の自分としては『1人で耐えていくしかないな』って思いましたし。すごく救われたなと思ったことがあるんですけど、ある日、お母さんに『もう学校なんか行かなくてもいいんだよ』って言われたんですね。あんまり僕、いじめがつらくて泣いたことはないんですけれども、本当にそれだけがうれしくて涙が止まらなくて。これで死ぬとか死なないとかそういうことも考えなくていいんだっていうふうに思ったんで」

 
27歳になった被害児童だったAさん(今年3月)
  17年前のいじめの記録。本人に確認してもらうと…

 (被害児童だったAさん)
 「これは学校側が作ったんですかね?たまたま開いたページを見て思い出したこととかありますもん。こんなんあったな、みたいな。それぐらいめっちゃ詳細です」