「日本で一番古い土面」が八戸から見つかっていた

展示の入口を進むと、まず迎えてくれるのが『土面』(八戸市一王寺遺跡・縄文時代中期)です。

「土面」八戸市一王寺遺跡 是川縄文館蔵

是川縄文館 主査兼学芸員 佐藤ちひろさん
「こちらは八戸市の一王寺遺跡から見つかったものになります。現在のところ日本で一番古い土面でして、もしかしたら土面を作る文化は東北から始まったのではないかと考えられる根拠になっている重要な資料になります」

是川縄文館 主査兼学芸員 佐藤ちひろさん

続いては、耳・鼻・唇といった顔のパーツを個別にかたどった『鼻形・口形・耳形土製品』(岩手県八天遺跡・縄文時代後期)です。唇のパーツはイボイボとした独特の質感です。

「鼻形・口形・耳形土製品(複製)」岩手県八天遺跡 花巻市博物館蔵

これらのパーツを組み合わせて作ったのが「組み合わせ型仮面」とよばれる『大型土偶頭部』(岩手県萪内遺跡・縄文時代後期)です。部品を先に揃えてから組み立てるという、現代のものづくりにも通じる発想が、数千年前の縄文人にあったことに驚かされます。

「大型土偶頭部(複製)」岩手県萪内遺跡(公財)岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター蔵

顔の半分以上を占める大きな目が特徴の、「遮光器土偶」とよばれる重要文化財『土偶』(縄文時代晩期)です。普段は常設展で正面からしか鑑賞できませんが、今回の特別展では横顔や後ろ姿まで、好きな角度からじっくり見られる展示になっています。

「土偶」是川縄文館蔵