分析結果から導かれた2つの重要な結論
今回の分析結果から、研究チームは大きく2つの重要な結論を導き出しました。
1つ目は、ラットの感情は「連続体」であるということ。人間が「泣くほどではないけれど寂しい」「少しだけイライラする」といった複雑な感情のグラデーションを持っているように、ラットの感情もポジティブとネガティブの間で、途切れることなくつながっている可能性が高いという事実です。
2つ目は、科学界への指摘です。長年、研究者たちが「50kHz」と「22kHz」の2種類のラベル付けに頼りすぎたため、実際の多様な鳴き声が無理やりどちらかの箱に押し込まれ、動物の複雑な感情が見えなくなっていました。
チームのひとり、千葉大学の岡部助教は、過去のデータを調べなおした今回の研究の根底には、ありのままのデータの意味を、慎重に考えたいという思いがあったといいます。
「動物たちは、様々な感情を表出しているのかもしれません。人間の都合で動物の声を何かの枠に当てはめて考えず、その声や行動を丁寧に見つめることが、動物たちをより深く理解する手がかりになるのだと思います。 」(千葉大学 岡部祥太助教)














