病気の原因に迫る治療薬としては画期的・・・

富山県では認知症の高齢者が行方不明になったり、川や山で遺体となって見つかったりするケースが後を絶ちません。

日本の製薬大手エーザイは1月17日に認知症の新たな治療薬「レカネマブ」を厚生労働省に承認申請しました。

レカネマブは、認知症の中で最も多いアルツハイマー病に対して、原因物質とされる「アミロイドβたんぱく」が脳に溜まるのを防ぎ、病気の進行を平均でおよそ3年遅らせる効果が期待されています。

この新薬の効果と期待、そして気になる不安の要素は?

認知症の専門医に聞きました。

北陸病院 吉田光宏院長:
「これまでの薬に比べると画期的、これまでの薬は(進行を)ゆるやかにするというだけでした。これは根本的な原因に迫るような治療薬という点では画期的です」

治療薬レカネマブを”画期的”として期待を語るのは富山県南砺市の北陸病院・吉田光宏院長。北陸病院は認知症疾患医療センターに指定されていて吉田院長は長い間、多くの認知症患者を診てきました。

北陸病院 吉田光宏院長:
「これまでの薬よりは効果が感じられそうな薬で、その辺は期待できるし、外来でもけっこう『あの薬いつ?』みたいなふうにおっしゃる方もいて、患者さんもけっこう期待されてると思います」