6434人が犠牲となった阪神・淡路大震災から、28年。

2019年の台風19号で被災した長野市の小学校では、兵庫県やアジアの小学生とオンラインで結び、防災の取り組みなどを紹介する交流会が行われました。

交流会は兵庫県のNPO法人・「SEEDS(しーず)Asia(あじあ)」が企画したもので、2019年の台風19号による水害で被災した長野市の長沼小学校からは6年生12人が参加。


兵庫県、三重県の日本の小学校と、フィリピン、バングラデシュのアジア3か国・5校をオンラインで結び、それぞれが経験した災害や防災対策などを紹介しました。

「2021年12月16日僕たちの町をオデットという台風が直撃し、想像を絶するほどの被害を受けました、家は瓦礫となってしまいました」

長沼小学校の6年生は、災害での経験をきっかけに、避難のタイミングをまとめたマイタイムラインの作成や、下級生との避難訓練など実際の経験で気づいたことを発表しました。

「大雨の時はもっと避難に時間がかかると思うので、時間に余裕をもって行動をしたいと思います」

会合には、発生から28年を迎えた阪神・淡路大震災の被災地・兵庫県の小学生も参加し、南海トラフ地震発生を想定して実践的な訓練を重ねていることが紹介されました。

「ほかの国や地域のいろいろな災害や対策を学ぶことができた」

「災害を経験したことは一緒だったけど、その後の取り組みが違ったので、すごくよかったです」

長沼小の子どもたちは発表を熱心に聞き、災害に備えること、そして、伝えることの大切さを改めて感じている様子でした。