“国旗掲揚”日本一を目指した町

能登半島の中央に位置する、石川県中能登町。

人口約1万6000人のこの町は、かつて「日本一、日の丸を掲げる町」を目指した。

当時、町議だった作間七郎さん。2012年、町全体で国旗を掲揚しようと議会に提案した。

中能登町 作間七郎 元町議
「何か日本一のまちづくりをしたいという思いで、当局に日章旗を国民の祝日と祭日に掲げる日本一のまちづくりをしようと」

きっかけとなったのは、ロンドンオリンピック。日の丸を背負って戦った選手を見て、かつて日本は、多くの家で国旗が掲げられていたことを思い出したという。

この提案に賛同した当時の杉本栄蔵町長は、300万円の予算を計上。

家庭用国旗の購入者に対し、町内で利用できる1000円分の商品券を交付する制度をはじめた。

中能登町 杉本栄蔵 前町長
「掲げることによって、国も愛し町も愛する。そんなことになっていかんかなあと」

国旗の購入補助制度を利用したのは、10年間で住民の1割にも満たない、わずか231人にとどまった。

中能登町 杉本栄蔵 前町長
「何十年か経って、お年寄りが亡くなっていったら、だんだんあげない家も出てきた。本当に残念だなと思う」

中能登町の住人は…

中能登町の住民
「昔は隣も向かいも差していたけど、最近あんまりね。差さんようになりました」

ーー何故ですか?

中能登町の住民
「興味ないのかね。本当は差さないとと思いながら」

国旗損壊罪をめぐっては、罰則の適用や運用の不透明さを懸念している人もいる。

中能登町の住民
「はっきりしないで(法律を)成立させようと。これを口実に牢屋入れるとか、そういうことはあってほしくない」

杉本前町長は…

中能登町 杉本栄蔵 前町長
「自分らの国は自分らで守り愛し、その象徴として国旗がある。国旗を踏みつけたり壊したり、それは罰則受けるのは当然」