新型コロナの感染拡大で自宅に抗原検査キットを備えている方も多いと思いますが、国が承認しているキットとそうでないキットがあるのはご存知でしょうか。

実は、検査キットは、国の承認がないものも広く流通しているんですが、厚生労働省は、より正確な結果を出すため、国の承認を受けているキットを使用してほしいと呼びかけています。

選び方のポイントを薬剤師に聞きました。

新型コロナの感染拡大とともに、需要が高まっている抗原検査キット。さまざまな商品が流通していますが、どんなものを選べばいいのでしょうか。

(宮崎県薬剤師会健康啓発委員会 吉田博文常務理事)
「箱を見た時に『医薬品』と書いているか、書いていないかで、まず見分けることができます」

抗原検査キットは、国が承認したものは「体外診断用医薬品」もしくは「第1類医薬品」と記載されています。

一方、「研究用」と記載されているのは、国が承認していないもので、一般的な小売店や自動販売機で比較的安く購入できますが、性能が確認されておらず、診断には向いていません。

医師でもある宮崎市の清山市長は抗原検査キットについて、次のように呼びかけています。

(宮崎市 清山市長)
「国の承認を受けている体外診断用医薬品である抗原検査キットを薬剤師のいる薬局や県が配布している宮崎港での検査キット、そうしたものをぜひご利用ください」

また、その使い方にもポイントがあります。

(宮崎県薬剤師会健康啓発委員会 吉田博文常務理事)
「まずは症状が出たからといってすぐに検査をしてしまうと、ウイルスが育っていなくて検査が失敗する可能性が非常に高いと言われています」

抗原検査キットで正確な検査結果を出すには、症状が出てから24時間以上経って使用した方がいいと言われています。

セルフチェックに欠かせない抗原検査キット。
国が承認したものを正しく使って、感染を広げないようにしたいものです。

国が承認している商品は厚生労働省のホームページで確認できます。
また、県薬剤師会のホームページに抗原検査キットを購入できる薬局のリストが掲載されていますので、問い合わせの上、購入してください。