第5 犯行後の状況

①田渕検事の取り調べに対する総括審査検察官及び特捜部上司の対応

田渕検事の取調べ状況は全て録音録画がされていました。

業務上横領事件の捜査では、大阪地検公判部に所属する2名の検事が総括審査検察官に選任されていました。

総括審査検察官は、検察独自捜査事件における捜査が適切に行われているかをチェックする役割を担っています。取り調べの録音録画の内容を速やかに確認することも任務のひとつです。

2名の総括審査検察官は、12月8日、9日の田渕検事のA氏に対する取り調べの録音録画を見ていました。特捜部の副部長も見ていました。

しかし、12月20日の最終決裁時まで、田渕検事がA氏を怒鳴り続けた言動が大きく問題視されることはありませんでした。