長崎のために何かをしたい
岸:
このタイミングで長崎に戻ってきてくださったということは、長崎へどんな思いがあったということなんでしょうか?

高木 C.R.O:
思いは本当に滅茶苦茶ありました。で、そういう中で、髙田旭人社長と話をした時に『長崎のために何かをしたい』という思いを伝えて。実際、スピード感が本当に早かったんですけれども──今こういう形で役職も含めて(思いが叶った。)自分でも不思議な感じがしています。
岸:
その役職が『取締役 兼 クラブ リレーションズ オフィサー』。どうしても監督と呼びかけたくなるんですけど…監督とは違う形でクラブに貢献されるということですね?
高木 C.R.O:
そうですね。基本的には現場ということよりも、自治体やパートナー企業の方々とか、ファン・サポーターの拡大を含めて、いろんな意味で強い絆を持ちながら、もっともっと『今までよりも愛されるチーム』に、そして『支えていきたいというチーム』になるように力を注いでいければなと思っています。
岸:
監督と違って、ファン・サポーターと触れ合う機会も増えますよね?
高木 C.R.O:
それは私自身もやってみたいですね。
イベントでは昇格時の社長・監督・エースストライカーが…

岸:
そして15日には、早速、触れ合う機会がありました。
決起集会のトークコーナーの一コマです。

ステージ上には、左から髙田 明サッカー夢大使、高木さん。そしてその右は、今シーズン戻ってきました高木監督時代のエースストライカー、FWのファンマ デルガド選手です。
当時の社長、監督、エースストライカーと並びました。
高木 C.R.O:(笑)ああ、そういうことですね。
岸:イベントでは、2017年のJ1昇格時の思い出話が尽きなかったんです。

髙田 明 サッカー夢大使:
高木さんは監督でしたから…(勝ち点)何点で昇格したか知ってます?
高木 C.R.O:はちじゅう……3?

髙田 明さん:だめだこりゃ。(会場 笑)(※正しくは80)
岸:
そして話題は、2017年にJ 1昇格を決めた“その日”に移ります。
その日、決勝ゴールを決めたのが“前ちゃん”こと前田 悠佑選手。現在はクラブのスタッフとして活躍する“前ちゃん”が決めました。
髙田 明さん:(会場に聴く)あの時に皆さんが一番シュートで感動した方は誰ですか?入れた人は?
ハハハ。そう、前ちゃんね!


あの時はファンマさんがいたんだけど、1年間で何得点獲ったか覚えてる?
ファンマ:11得点。
髙田 明さん:そう!
ファンマが(1年間で)一番入れてるんだけど…前ちゃんは1点で英雄だもん。

(会場 笑)
岸:本当にね。笑いが絶えなかったトークコーナーだったんですよね。
豊:高木さん83点ではなく80点でしたね。
高木 C.R.O:
そうですね。後々思い出したんですけど、(試合前の)ミーティングでは『80点獲るぞ!』と(確かに言った)。次の試合が最終節でしたので、そこで負けちゃうと、もう格好もつかないし…。やっぱりキリのいいところで80獲るんだと言ったことを、イベントの後に思い出しました。
岸:
ホーム最終の讃岐戦でJ1昇格を決めて、次がJ2最終節。アウェーで群馬戦だったんですよね。
J1昇格を目の当たりにして
岸:
まさに今年、その2017年を再現しようと取り組んでいるんですが、あの試合──昇格を決めたとき──は、どんな思いでしたか?
高木 C.R.O:
そうですね。私自身が、本当に長崎の方々に支えられて良い思いをさせていただきました。そういう思いでしかないですね。
残念ながら、その後、また J 2に戻ってしまうようなことになりましたけど…。
でも本当に素晴らしいものを、スタジアムに来てくれた方や県民の皆様にお見せできたことは、それは当時いた選手たち含めて、本当にいろんな意味で自信になったと思います。
岸:
諫早のトランスコスモスタジアム に 2万人ですよ。我々も取材で見ました。
豊:現地で鳥肌が立ちました。
岸:J1昇格セレモニーも素晴らしい光景でした。今年、この再現をしましょう!