「自分にしかできない役割が」遺族であり、弁護士である伊東さんの思い

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伊東さんは弁護士として、自治体に被害者支援の条例制定などを働きかける取り組みを行ってきました。そこでは、弁護士でありながらも遺族としての心境も交わり、複雑な思いを抱えることもあったと言います。

(伊東秀彦さん)
「私の活動の中では、県や市町村を回って条例の制定をお願いしてきました」

「今でこそ、千葉県内も条例の制定が進みましたが、条例制定をお願いした当初は、『ニーズがないとか人とお金が不足して』とか、率直かつ辛辣な言葉を受けることもありまして、参考になるなと思う反面、無力感に落ち込むことがありました」

「印象深いのが、とあるところで『うちは防犯に力を入れてるから』と言われたことです」

「確かに『防犯は大事だ』っていうのは分かりますが、犯罪の被害・防犯の失敗というようなニュアンスで、私が勝手に受け取ったところもあり、犯罪被害者というのが生まれてしまい、生まれたものが行政にとっても困る存在というふうに私が勝手に考えたこともありました」

「なかなかしんどい思いもあったんですが、やっぱり自分の経験があって、かつそれで弁護士として専門家にもなっているので、早々に諦めるのはいけないと思い、コツコツコツコツ活動に当たってきました」

「活動は、遺族でもある自分の心身が疲労することがあるのは事実ですが、自分しかできない役割があるということ、志半ばで凶弾に倒れた兄を考えると、動けること自体はありがたい、ということも思って日々活動を続けているところです」

【第4話】へ続く
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