いきなり浮上 養子の子への“皇位継承権”

皇室典範の大きな改正に動く政府。今回の改正案のもとになったのは、5年前に有識者会議がまとめた報告書だ。
政府の有識者会議の報告書より
「まずは、皇位継承の問題と切り離して、皇族数の確保を図ることが喫緊の課題であります」

皇族数の確保については具体的な議論を進める一方、議論の分かれる皇位継承は、事実上、“棚上げ”された。
その後の国会の議論も、皇位継承が正面から取り上げられることはなかった。それだけに、とりまとめの終盤。森衆議院議長から出た発言は、野党の反発を招いた。

森英介 衆議院議長(6月8日)
「(皇族となった養子に)男の子が生まれれば、その子は皇位継承権を持つということになる」
議論の対象外だった皇位継承権に踏み込んだのだ。
森議長は謝罪と釈明に追われた。

そして、最終的に衆参正副議長を中心にまとめられた「立法府の総意」。皇位継承については、引き続き、「検討」するとした。
ところが6月30日、政府が閣議決定した改正案に波紋が広がっている。

養子で皇族となった男子は皇位継承権がないが、その養子に男の子が生まれた場合、皇位継承権を持つものとなった。
養子から生まれた男の子は「男系男子」だ。
この案に異論を唱えるのが、2025年4月まで与野党協議に出席していた野田佳彦元総理だ。














