金沢海上保安部に14日、これまでで最も大型の巡視船1隻が配備され、乗組員に辞令が交付されました。

新たに金沢海上保安部に配備されたのは、全長92メートル・幅11メートルの巡視船「のと」で、2015年から京都府の舞鶴海上保安部で巡視船「わかさ」として活躍していました。

「のと」は、災害時に物資の持ち上げなどに使われる多目的クレーンや、大型の船をえい航できる装置を備えているほか、排水量が大きく、しけに強いとされています。

金沢港で14日、加藤清志船長らに辞令が交付され、松居秀明金沢海上保安部長が「巡視船のとに新たな息吹を吹き込んでほしい」と訓示しました。
松居秀明金沢海上保安部長は「大和堆の外国漁船取り締まりをはじめ、能登半島での地震への対応や志賀原発の警備など、多種多様な任務がある。今まで以上に防災の能力が高まっているので、皆さまに貢献できる船だと思う」と述べました。
金沢海上保安部はこれで巡視船と巡視艇合わせて4隻体制になります。