献金の名目は「世界貢献」「先祖解怨」
息子の説得もあり、Aさんは入会から約15年後に脱会。これまでの献金を返すよう教団に求めた。すると、教団から“ある文書”が手渡された。教会側から提出されたのは「献金詳細」という文書。そこには献金した日時と、「世界貢献」「先祖解怨」など名目が事細かに記されていた。Aさんが主張する1億6000万円余りの献金のうち、7000万円余りを返すことで合意した。
(Aさんの息子)
「返金の時のやりとりなのですが、母が信仰を持って献金をしたということではなく、それを確かめもせずにどんどんお金をお願いしたのは申し訳なかったと認めた」
実際の交渉のやり取りが教団担当者の許可を得て録音されている。
【教団担当者の音声より】
「心を傷付けることがあったと思うんですけど、申し訳ないなと思っております。本当に心の深いところまでできずに急いできたところがあったのは事実かなと」
一部は返金されたが、Aさんの長女とは献金が原因で絶縁状態になり、家族関係は崩壊したままだ。
(Aさんの息子)
「(一部の献金が)返ってきたからといって、彼らを許せるとか彼らに対して理解ができるとか納得したということは全くなく、被害を受けた心、被害を受けた家族、被害を受けた年数というのは返ってこない」