『先祖さまが苦しんでいるから助けてあげないと…』元信者が語る「献金要求の実態」
取材班は山上被告の母親と同じ時期に奈良の教区に所属し多額の献金をしていた元信者(90代)に話を聞くことができた。
(元信者のAさん)
「(献金は)今から思ったら脅迫やったね。その時はそんなに感じなかったけどね。私以上の人もいてはったからね」
入会のきっかけは、見知らぬ女性たちがある日、自宅を訪ねてきたことだった。
(元信者のAさん)
「『手相を見てあげるよー』って言うたんかな。(Qその時には宗教ですよとは?)そんなん全然なし」
それから1年後、2005年に女性らから旧統一教会だと初めて明かされ、Aさんは入会。子どもに障がいがあることや、親族が離婚していることなどを理由に献金を要求され続けたという。
(元信者のAさん)
「とにかくサタン、サタンがつく。『先祖さまが苦しんでいるからそれを助けてあげないと家族みんなが苦しむ』と。怖かったね」
いつしか、山上被告の母親と同じように献金額は1億円を超え、約15年間で献金総額は1億6000万円以上にのぼった。
献金以外にAさんが教団の信者に誘われて購入したものもある。装飾品のブランド名は「クリスティーナ・ハン」。現総裁の韓鶴子氏がデザインしたと説明を受けた。
(元信者のAさん)
「これが宴の時、735万円。これが105万円。これが150万円やった。娘にプレゼントするのに買えと言われたな」