「ひさし」へ避難するまでに何が起きた?

高柳キャスター:
改めて、避難までの流れを整理します。音楽室があったのは4階の廊下を進んだ先、一番奥の部分です。火災が起きたときは音楽の授業中でした。

【「ひさし」へ避難するまでに何が起きた?】
※東京・北区の会見や捜査関係者への取材をもとに

▼授業を行っていた教員が焦げ臭さに気付き廊下に出るも、火災に気付かなかったか
▼非常ベルで駆け付けた別の教員が「音楽準備室」の火の手を確認
▼消火器で消火を試みるも“激しく燃えていた”ということで断念
▼「救助袋」を使おうとしたが上手く使用できず
▼廊下は煙が充満していたため、階段移動を断念
→窓から外に出て「ひさし」へ避難・救助を待つ

今回は安全に避難をするという点で、どういったところに注目をしていけばよかったのでしょうか。

元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫さん:
まず、教員が焦げ臭いと感じた時から、消火・避難まである程度の時間があったと思います。なので、初動の対応をもう少し早くできたのではないかと思います。

そうなると、正規の階段から避難誘導することも、場合によっては可能だったのではないかと思います。

山形純菜キャスター:
火の手を確認できなくても、“焦げ臭い”という段階で避難してよかったということですか。

元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫さん:
今回の場合は男性教員と女性教員の2名いたので、分担してできると思います。男性教員が初期消火にあたっている時点で、すでに火の手が上がっていたと考えられます。

その際、もう一人の教員に避難誘導の指示をすれば、避難できたのではないかと思います。教員間の連携に問題があったのか、今後しっかりと検証していく必要があると考えます。

井上貴博キャスター:
教員としても少し焦げ臭い、でもすぐ行かずという点は難しいところがあったのかなと思います。

ただ、それにしても、あそこまで速く燃え、勢いが強かったことには本当に驚きました。何か、燃えやすいものが現場にあったのではないかと思ってしまうほどの速さと大きさでした。これはどのような要因が考えられますか。

元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫さん:
私は、準備室には燃えやすいものが多量に保管されていたのではないかと推測します。

また、音楽の準備室ですから、防音材も使われていて、それが燃えやすい材質であれば、非常に延焼が速くなるという可能性はあると思います。