「アメリカの敗北と言わざるを得ない」失われた国際社会での信頼

アメリカの政治・外交に詳しい三牧聖子教授は、「アメリカの敗北と言わざるを得ない」と話す。

同志社大学大学院 三牧聖子 教授
「ホルムズ海峡を開けるには、イランが主張する『制裁の緩和』とかを受け入れざるを得なかったとすれば、どこから見てもこれはアメリカの敗北と言わざるを得ない。

結果的に、革命防衛隊、軍、かつてよりもむしろ強硬な現体制が出来上がってしまった。ホルムズ海峡閉鎖というカードを与えてしまった。むしろ『イランを強くしてしまったのではないか』とすら言われている」

イランの核問題をめぐっては、2018年5月、第一次トランプ政権がイランの核開発を制限する国際的な枠組み「核合意」から一方的に離脱した。

トランプ氏は今後の協議で、この「核合意」以上の成果を目指すというが、実現できるかは不透明だ。

アメリカが失ったものは何か。イランへの攻撃は「国際法違反」と批判され、国際社会での信頼も大きく傷ついたと三牧教授は指摘する。

同志社大学大学院 三牧聖子 教授
「アメリカが今まで国際秩序の盟主を自負していろんな戦争をやってきたが、戦争において最低限見せてきた同盟国との連携関係・コミュニケーション、そういう姿勢すら今や失ったアメリカ。本当に予測ができない。

今までアメリカが培ってきた信頼が失われて、例えばトランプ大統領が状況に気づいて、同盟国は大事だとか、世界平和にアメリカはコミットしていくと言ったところで、回復できるものではないし、正直今後回復され得るのかなと」