天皇陛下「国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」

そして戦後は、皇位継承を巡る議論も下火となっていったのですが再び大きな議論となったのが...

小泉純一郎総理(2004年12月当時)
「今の時代、仮に女性天皇が現れても国民は歓迎するんじゃないですかね」

2001年の愛子さまご誕生をきっかけに、皇位継承資格を女性・女系に拡大する動きが盛り上がりました。

当時の有識者会議は...

有識者会議 吉川弘之座長(2005年当時)
「皇位継承資格を女子や女系の皇族に拡大することを基本に報告書を取りまとめる」

この時の報告書では、女性天皇や女系天皇で正統性が揺らぐことはないとされ、その一方、男系男子の確保や、旧宮家の皇籍復帰については困難とされました。

その背景を所教授は...

京都産業大学 所功名誉教授
「明らかに一般国民として、生まれ育った方々ですから、どんなに先祖が皇族だった、あるいはお父さん、お祖父さんが皇族だったとしても、一般国民であることは変わらないんですね。(旧宮家の長老方も)『到底無理ですよ』と言っておられる」

旧宮家による「男系男子の確保」は否定され、女性・女系容認へ傾きます。

ところが2006年、悠仁さまのご誕生で、皇位継承の論議は事実上、棚上げとなったのです。

それから約20年。女性天皇、女系天皇について議論されることなく、今回、議長が突然もらした「旧宮家の養子の子が男子なら皇位継承権を持つ」との言葉。

所教授は...

京都産業大学 所功名誉教授
「国会の論議をあまりしないままに、成立させようというシナリオがあるとすれば、それは違う。真剣に衆参両院で議論をして、本当に大多数の理解と納得のいくものはそれでよし。そうでないならば、その先に送って、さらに検討を続けるということであってほしい」

JNNが4月に行った世論調査では、「女性が天皇になること」について「賛成」が61%にのぼり、「反対」の8%を大きく上回ります。

11日、天皇陛下は会見でこう述べられました。

天皇陛下
「制度に関わる事項については、私から言及することは控えたいと思いますが、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」

国民の理解が得られるような、皇位継承のあり方がいま改めて問われています。