「野戦病院」と化した病院 記者が見た激戦地の現実

ジャーナリスト 遠藤正雄氏
「この地域は頻繁に空爆があるので、ヘルメットや防弾チョッキは常時着用しないといけません。ここから南側が南レバノンで、激戦が続いている地域です」
レバノン南部の要衝、スールに入った。

ヒズボラの支配地域で、幹線道路には黄色い旗がなびく。
現在、こうした戦闘地域では、ヒズボラの許可が必要で、関係者の立会いのもと取材が認められた。

ジャーナリスト 遠藤正雄氏
「完全に倒壊した建物、さらにその爆風でダメージを受けたビルが見えます」
市街地の中心部は壊滅的な被害を受けていた。
爆風で吹き飛ばされ、一時意識を失ったという男性を取材中…

ジャーナリスト 遠藤正雄氏
「ちょうど今、そこにかなり大型の爆弾を落としてきました。被害が出ていると思います」
現場に近づいて取材しようとしたが、ヒズボラは許可しなかった。
病院も容赦ない攻撃にさらされている。

ジャーナリスト 遠藤正雄氏
「ここに見えるのが、空爆を受けた病院です。正面玄関は半分吹き飛ばされ、ガラスは完全に崩れ落ちています」
ヒズボラによると、この前日に病院の隣にある建物を標的にしたミサイル数発が着弾し、4人が死亡、50人以上が負傷したという。病院では…

ジャーナリスト 遠藤正雄氏
「爆風でかなり損傷しています。ガラスが散在してます」
病室には2024年にイスラエルの攻撃で殺害された、ヒズボラの最高指導者ナスララ師の写真が貼られていた。
ヒズボラはレバノン南部で病院を支援するなど、社会福祉にも力を入れている。

救命救急部門の責任者 アッバス医師
「パニックになる間もなかった。攻撃があった瞬間から私たちは患者を受け入れ、その数は80人以上に達しました。そのうち35人は病院の職員です。イスラエルは生命のあらゆる痕跡を消し去ろうとしています」
一命を取り留めた男性の手術が終わった。
医師や看護師は、不眠不休で治療にあたっている。そのためか…

病院職員
「おい、ムスタファ、こっちに来い。お前はどこにいたんだ。私は煙草の1本さえ吸う暇がないんだぞ」
こうした戦地の病院には、攻撃で傷ついた人々が担ぎ込まれ、通常の診療は行っていない。
「野戦病院」と化している現実がある。














