描きたかったのは“やり直す家族”ではなく“NEW親子”
車いすラグビー選手にとって、競技生活を支えるだけでなく、日常生活のあらゆる場面にも寄り添いサポートする「家族」の存在。
本作では、涼や、チームメイトとして涼の背中を追いかける朝谷圭二郎(演:本田響矢)、坂東拓也(演:越山敬達)など、選手それぞれの「家族」という人間模様が描かれてきた。
主人公・伍鉄の家族も、「NEW親子」という従来の枠組みや常識にはとらわれない形で、元妻の坂本広江(演:山口智子)と息子の昊(演:玉森裕太)とともに、一歩一歩、温かくその関係性を育んでいる。
伍鉄のこの家族像について、平野監督は「ずっと独り身だった男性が突然“家族”を得て、“枯れかけた男”が再生していく話」と口にする一方で、描きたかったある狙いについても説明する。
「伍鉄は家族と改めて再会して広江のもとで“居候”を始めるものの、結局は“居場所がない”状態として描こうというのは、最初からの狙いでした。それを考えた時に、広江のいる空間は、伍鉄にとっても、このドラマにとっても“異空間”であってほしいなと思っています」
伍鉄や広江自身も劇中で語っている「NEW親子」については、こう捉えているという。
「再会してからこの先、延々と一緒に住むのかなというと、多分そうではない。どこかで離れて、また集まって、みたいな“交差点”のような位置づけの家族ですよね。再会はするけれど、“家族をやり直す”ということではない。それが伍鉄たちの“NEW親子”なのかなと自分の中では解釈しています」














