中国の習近平国家主席が7年ぶりに北朝鮮を訪問しました。北朝鮮との繋がりが深い中国国境の街では、往来の再開に期待が高まっています。

正午ごろ、平壌の空港に到着した習近平国家主席を笑顔で出迎えた金正恩総書記。式典では習主席と金総書記の大きな肖像画が掲げられ、熱烈な歓迎を受けました。

今回の習主席の訪朝、期待をもって見つめている街があります。

記者
「川の向こう側は北朝鮮です。対岸の北朝鮮を見ようと多くの中国人観光客が訪れています」

北朝鮮との国境にある遼寧省丹東市です。

記者
「北朝鮮の国旗がついた船です。たくさんの観光客が乗っています。中国側を見ています」

おととい訪ねると、国境となっている鴨緑江にはそれぞれの国の観光船が行きかっていました。中国側の遊覧船に乗ると、対岸は目と鼻の先です。

記者
「銃を持った軍人が警備にあたっています」

人々の暮らしを垣間見ることはできますが、そこに足を踏み入れることはできません。

2020年のコロナ禍により両国は国境を封鎖。3月(今年)に北京と平壌を結ぶ国際鉄道の運行が再開されましたが、外交やビジネス関係者に限られ、観光客の往来は今も再開していません。

中国人観光客
「違う風景を見てみたいから、向こうに行ってみたいです」

丹東の人たちが期待することは、ほかにも。

記者
「北朝鮮に渡る大きな橋です。橋はすでに完成しているのですが、車が通ることはできません」

北朝鮮とを結ぶこの新しい橋の開通です。およそ10年前に完成しましたが、使われないままになっています。その影響は橋の開通を見越して投資が進められた周辺の街並みにもあらわれていました。

記者
「ここは橋ができた時期に作られたショッピングモールですが、ご覧のようにゴーストタウンと化しています」

新しい橋の付近の住民
「(開通の)メリットは絶対あります。国がこれほど大金を投じたのだから」
「習主席が訪問すると聞いて、進展があるかもとみんな期待しています」

去年の首脳会談以降、関係改善が進む中国と北朝鮮。習主席の訪朝でその結束をより固くするとみられます。