「家に帰ったら、お父さんお母さんの顔をよく見てください」
曽我さんは、お父さんやお母さんのことが大好きですか、と問いかけました。
「毎日楽しいことばかりがあるわけじゃないですよね。時々けんかをしたり無視したりと、反抗的な態度をとったりすることがあるんじゃないですか。お父さん、お母さんとけんかをしても、いつの間にか仲直りしていませんか」
「お父さんやお母さんは、自分の子どもが少しでもいい子に育ってほしいと願っているし、誰よりも自分の子どもを愛しているから、ときには厳しいことも言うし、突き放したりもするんですよ。それって実はとても幸せなことなんですよ」
「私は北朝鮮にいた24年間、けんかしたり愚痴を言える親がいなかったのです。何かあっても自分で考え、行動するしかなかったのです。本当はお母さんに相談したいことがいっぱいあったのです。アドバイスを受けたいことがいっぱいあったのです。孤独と戦い、手探りで生きていく覚悟をするまでの、いくつもの苦しいことや困難を想像してみてください」
そして曽我ひとみさんは「きょう家に帰ったら、お父さん、お母さんの顔をよく見てください」と語りかけました。
「いつもそばにいてくれる幸せ、あなたたちが立派な大人に成長してくれることを願っている親の心を感じ取ってください。いつもそばにいて当たり前と思わず、家族との一日一日を大切にしてほしいと思います」

『孝行したいときに親はなし』
このことわざについて曽我さんはこう話しました。
「まさに私はそれを体験したのです。そしてそれは、今も現在進行形なのです」
「私が今話したことが分かった人は、お父さんお母さんにありがとうの言葉を伝えて下さい」
「それともう一つ、大切にしてほしいことがあります ―」
さらに曽我ひとみさんの話は続きます。
【後編】へ続く---(14日夜8時ころ 公開予定)














