【前編】母への尽きせぬ想いと 家族の大切さ
2026年6月6日、新潟県佐渡市の前浜小・中学校に集まった子どもたちと保護者に、拉致被害者の曽我ひとみさんは静かに語りかけました。
北朝鮮に連れ去られてから48年。帰国してからも24年が過ぎた今もなお、母・ミヨシさんの消息は分からないままです。
「私は北朝鮮にいた24年間、けんかしたり愚痴を言える親がいなかったのです。本当はお母さんに相談したいことがいっぱいあったのです」

会場を包んだ静寂の中に、その言葉はゆっくりと染み渡りました。
講演は子どもたちへ向けて家族の大切さを伝えるものですが、曽我さんが語る言葉の一つ一つには、48年という時間の重みが刻まれていました。














