石川県内全ての市と町への視察を当選後の公約に掲げていた馳知事。11日は、最後の視察地となった金沢市を訪れ、今年5月のG7教育大臣会合に向けて村山市長と意見を交わしました。
馳知事は鈴木大拙館のほか、金沢未来のまち創造館など、金沢市内の文化施設を村山市長とともに巡りました。
記者
「19市町の視察、トリを飾るのは金沢市です。このあと村山市長との意見交換が行われます」
公の場としてはおよそ11年ぶりとなった県知事と金沢市長の意見交換会。
メディア向けの公開は会談冒頭のみの予定でしたが、馳知事が「(マスコミも)いたほうが良いのでは?そんなに気にしなくていい」と職員に声をかけ、公開時間が大幅に延長される場面もありました。
議論の中心となったのは、今年5月に富山市と共同開催されるG7教育大臣会合についてです。村山市長は各国の閣僚らが集まる会合の場として、金沢市出身の世界的建築家、谷口吉郎さんが手がけた茶室を再現した「游心亭」を候補の1つに挙げました。
村山卓 金沢市長
「游心亭はもともと迎賓館の別邸として作られたもの。大臣級の会合だから(候補の場所として)可能性が残されているのではないかと思っている」
これに対し馳知事は「游心亭は良い場所だと思った。食事会や意見交換の場に使えるかもしれないし、すぐ隣でお茶も頂ける」と前向きに応じ「(警備や日程の問題で)今回もし使えなくても、次回の国際会議の時などに有力な場所として市民・県民の皆さんにはお披露目できるのではないか」と言い添えました。
馳知事は今後も市と町の視察を続ける予定で「2巡目は社会福祉施設を中心に回りたい」との意向を示しました。