北海道などで暮らす先住民族アイヌに対する新しい形の「差別」について。それは、先住民であることを否定し、激しい差別の歴史を捻じ曲げるものだ。私たちは現代の差別とどう向き合うべきなのだろうか。

“アイヌを学ぶ”パネル展 「至れり尽くせりの旧土人保護法」にアイヌ民族は涙

2026年3月、札幌駅につながる地下通路で、あるパネル展が開かれた。20人ほどの警察官が警戒にあたり、会場は異様な雰囲気に包まれた。

テーマは「アイヌの史実を学ぼう!」。その中のパネルには「至れり尽くせりの北海道旧土人保護法」と書かれていた。。

そこにアイヌ民族・山下明美さんが足を運んだ。一枚一枚、丁寧に見ていたが、このパネルを読み、涙を拭った。

アイヌ民族 山下明美さん
「『至れり尽くせりの旧土人保護法』と書いてある。頭にきてさ。歴史を変えるってこういうことなんだなって、びっくりした」

北海道平取町。今も多くのアイヌが住むこの土地で、山下さんは生まれ育った。

平村ペンリウク(1832年~1903年)は、「コタン」と呼ばれるアイヌの集落の指導者だった。

アイヌ民族 山下さん
「おばさんが『お前達のご先祖は、立派な人がいるんだよ』って。たぶんこの方(平村ペンリウク)のこと」