去年、札幌市手稲区のラブホテルで、出会い系アプリで誘い出した50代の男性に対し、一緒にいた女性の盗撮を持ちかけて、150万円を脅し取ったとして2日、24歳の男が逮捕されました。

同じ手口による恐喝事件の逮捕者は6人目で、警察は匿名流動型犯罪グループ(トクリュウ)が関与しているとみてグループの全容解明を進めています。

恐喝の疑いで逮捕されたのは、北見市に住む尾角音弥容疑者(24)です。

警察によりますと、尾角容疑者は、既に同じ手口による別の恐喝や詐欺容疑で逮捕・起訴されている本多雛子被告(23)と藤戸秀馬被告(22)、櫻井玲音被告(23)の男女3人と共謀し、去年6月1日、50代の男性を札幌市手稲区のラブホテルに誘い出しました。

尾角容疑者は、男性に盗撮を持ちかけると、応じた男性にその後、因縁をつける手口で、示談金名目の現金約150万円を脅し取った疑いが持たれています。

事件前、被害に遭った男性は、出会い系アプリを通じて「男女3人で性行為をしよう」「セフレを紹介する」などと持ちかけられ、現場のラブホテルで尾角容疑者と本多被告と合流。

尾角容疑者から「女性(本多被告)を盗撮しよう」とそそのかされた男性は、脱衣場にスマートフォンを隠し置きました。

盗撮目的でスマホが置かれることを知っていた本多被告は、「コンビニに行く」と言って男性のスマホを持ち去り、ホテルから退出。

スマホを持ち去られた男性から「女性(本多被告)に連絡して欲しい」と依頼された尾角容疑者は「本多が盗撮に気づいて、相当怒っていて警察に行くと言っているよ」「示談金払おうよ」などと、男性に対して、示談を持ちかけたということです。

また尾角容疑者は、男性に対し「スマホの中の写真を見て家族や、勤務先の情報もバレている」などと男性に伝え、「調べたら、刑罰が2年以下の懲役。300万円以下の罰金だから1人150万円用意しないと」などと自分も脅されているふりをしていたということです。

さらに犯行グループの別の1人は、男性に対し「娘さん大きいんだね。こんな盗撮しているお父さん、娘さんにバレちゃうね。会社もわかっちゃった」などとメッセージで因縁をつけていました。

そして男性は「現金を封筒に入れて指定場所に置いておきなさい」という指示に従い、現金約150万円を脅し取られました。

恐喝容疑で尾角音弥容疑者を逮捕した札幌豊平警察署

取り調べに対し尾角容疑者が、容疑を認めているかどうか明らかになっていません。

盗撮を持ちかけた後、示談金名目で現金を脅し取る事件の逮捕者は6人目で、匿名流動型犯罪グループが関与しているとみられています。

警察は、櫻井被告(23)と藤戸被告(22)が指示役や現金の回収役で、本多被告(23)が盗撮の被害者役、尾角容疑者が盗撮を持ちかける役とみて、犯行グループの全容解明を進めるとともに、余罪の有無を調べています。