■北極圏で生まれた手法「リフレクティング」

この独特な対話の手法は「リフレクティング」と呼ばれ、もともとは北極圏の精神医療の現場で生まれたものです。

山形刑務所で対話研修の講師を務める、県立保健医療大学の安保寛明教授は次のように話します。

「北極圏の厳しい冬は、物理的にも心理的にも閉ざされ、専門職の医療者に簡単には会えません。アルコール依存や虐待が起こりやすい環境下で、『安全に人と人とが話せる場』を組み立てる必要から生まれたのがこの手法です」