アクバシュ監督「アグレッシブさが強み」
女子日本代表のアクバシュ監督は、「彼女は日本でも有数の優れたセッターであり、経験も豊富。昨シーズンの彼女のプレーは非常に素晴らしかった。 特に所属クラブでのチームメイトとの『コネクション(連携)』が見事だった。それをこの代表チームの中でどう構築してくれるか。これは彼女にとっても、我々にとっても良いチャレンジになる。パスが乱れた時でも、強気に押し込んでアタッカーに供給できるアグレッシブさは彼女の強み。 彼女が培ってきた高い連携能力を、代表の舞台でどう発揮してくれるか、そこを注視していきたい」と選出の理由を話す。
「今までは周りから自分が『何を求められているのか』という期待の本質が、自分の中でどこか明確になっていなかった。 だけど、今はもう、自分がこのチームで何を期待されていて、何をすべきなのかが、明確に自分の中で分かっている。ベテランになった今、『チームのために自分のすべての技術を捧げる』という役割が明確になった。自分がコートの中で何をしなければいけないのか。『期待をされる』っていう本当の意味に、やっとたどり着けたのかな。若い頃も自分では『これ以上ないくらい覚悟を決めて戦っている!』つもりではあったけれど、振り返れば、その覚悟が甘かった、足りなかった。あの苦しい20代は私に“気づき”をもたらした。“気づくことに遅いも早いもない。気づいた瞬間から変わることができる。私の財産は気づくことができたこと。気づくことができていなかったら今の自分はない”」
年齢がすべてではない。情熱がすべてだ。
続けて話す眼差しに力が宿る。
技術の壁、思考の壁、人格の壁。
そのすべてを越えた先に、30代の栄がようやく辿り着いた“本当の覚悟”があった。
「『自分の人生をすべてバレーに捧げる本当の“本気”に、やっとなれたな』というのは、今、すごく感じているんです。だから世界のトップに立つことに、私は1ミリも妥協しない。“世界で勝つ”ことを本気で目指すなら、ここに選ばれたメンバー全員が、今までずっと代表にいた人たちに劣らないくらいの強い熱量を、自分から持っていかないと、その輪の中に割って食い込んでいけない。現役を続けている以上、プロバレーボール選手である以上、そして……今こうして日本代表選手としてここに呼んでいただいている以上は、世界の頂点を、誰かに遠慮するのではなく、自分たちの手でしっかりと掴み取りに行きたい」
費やした17年は、1つのトスにより意味を持たせるようになった。その意味を、今度は世界の舞台で証明する。誰よりもあこがれ続けたコートで輝くために。

















