30代での日本代表初招集
幾度となく立ちはだかる壁。遠ざかる夢。ただ幸運だったのは、その時々に気づける自分がいたことだ。
「『先輩たちが今まで作ってきたチームの伝統や勝つための姿勢』を、下の若い選手たちに言葉と背中で伝えていかなきゃいけない立場になった時、『あ、昔、先輩たちが言っていたのはこういうことだったんだ……!』っていうことに、改めて自分自身が気づいた。 今度は自分が若い選手を育てなきゃいけない。一人のプロの選手として、どんな姿勢で毎日バレーボールに取り組んでいかなきゃいけないのかっていうことを。自分が本当の責任を背負う立場になってから、自分でリアルに気づけたことがたくさんあった。自分自身が20代の後半からまたさらに人間的にもセッターとしても大きく成長できた。それが今の、この『30代での日本代表への初招集』っていう場所に、すべて繋がったのかな」
トップリーグのレギュラーシーズン通算402試合出場。通算優勝回数は5回。勝ち方を知っているセッターに突然舞い降りた夢の舞台。
「30歳を超えてから『もう現役の間は無理かな』と、チームで頑張るしかないと思っていた時期もありました。 ここ数年、若い頃のような急成長はないかもしれないが、フィジカル面を徹底的に強化したことで、年齢の割には体力もスピード感も維持できている。その積み重ねを評価していただけたのかなと思っています」

















