「いかに“本当に存在する人たち”に見えるか」――1年がかりのリアリティー

ドラマ『GIFT』第7話より

車いすラグビーというテーマを軸に、スポーツエンターテインメントとしてだけでなく、チームメイトやその家族、友人との絆なども描かれている本作。

「企画のコアにもなるそうしたところをちゃんと描いていこうと、作業を進めていきました」と、二見さんは美術プロデューサーとしての立場から、美術を作り上げていった過程を振り返る。

立ち上がりは通常のドラマ制作の現場より「かなり早かった」と言う。最初の打ち合わせは、撮影が始まる1年ほど前。現場スタッフが本格的に合流する半年以上前から、本作の企画・原案も担当している平野俊一監督やプロデューサーと月に数回、定期的に会う機会を設け、コンセプト立てなどの事前準備を進めた。

美術デザインを手がける古積さんは、ドラマにおける美術の役割について、「“リアルに見える”ことが大前提として必要」と前置きしつつ、登場するキャラクターたちが「美術背景の中でいかにリアルに、本当に存在している人たちに見えるかを目標として、いつも以上に新しい表現がないか模索しました」と語る。