大飯(おおい)原発3・4号機に対する国の設置許可の是非が争われた裁判の控訴審。住民側が逆転敗訴しました。
福井県の住民らは、関西電力・大飯原発3・4号機の再稼働にあたって安全審査基準に適合するとした国の判断は誤っているとして設置許可を取り消すよう求める訴えを起こしています。
2011年に起きた福島第一原発の事故を受け、国は新たに原子力規制委員会を発足させ、より厳しい「新規制基準」を作りました。
今回の裁判で争点となっているのは、「新基準によって厳しくなったはずの安全審査が、適正に行われていたのか」という点です。
2020年、一審の大阪地裁は「原子力規制委員会の判断の過程には地震の規模が大きくなる可能性を考えた検討がなされていない」として許可を取り消す判決を言い渡し、国側が判決を不服として控訴していました。
控訴審で国側は「安全審査の実務では地震の規模が大きくなる可能性を考えて検討する必要はない」などとして、一審判決の取り消しを求めていました。
28日の判決で大阪高裁は「原子力規制委員会の判断の過程に看過しがたい誤りや欠落があるとは認められない」などと指摘。また、地震の規模が大きくなる可能性については「考慮は必要」としたものの、関西電力は原子力規制委の指摘を受けて可能性を考慮していたなどとして設置許可を維持する判決を言い渡し、住民側の逆転敗訴となりました。
判決を受けて、住民側は…
(原告)「重大な後退、国民に対する裏切りだと思います。断固として正していく必要がある」
「(原発は)非常に危険な状態にあると。今後も我々は注意して注目して全国の仲間とともに一緒になって取り組んでいきたい」
住民側は、上告については今後検討していきたいとしています。
判決を受けて関西電力は、「国および当社の主張を裁判所に理解いただいた結果であると考えている」「大飯発電所3、4号機の運転・保全に万全を期していく」とコメントしています。
注目の記事
「病院で顔面蒼白に…」給食のリンゴをのどに詰まらせ意識不明 意識戻らぬまま3歳に…24時間つきっきりの在宅看護 家族の今は【前編】

【画期的】異国の地で息子が過労自死…「元気だった息子を返して。二度と犠牲者を出さない決意を社会に示して」再発防止を希求した遺族の闘い 企業と共同で「海外派遣者健康管理マニュアル」を策定

“チャーハン症候群”にご注意! においや味で見分け困難…熱に強い食中毒菌 対策は?【Nスタ解説】

気がつくと指がボコボコに…1本の指に数十個の“水ぶくれ” 夏に増える「汗疱(かんぽう)」とは? 水虫との違いや予防策を医師が解説

「もや」と「霧」の違いとは?気象の世界では明確な定義が!

【詐欺の実態】「100%損失しない」「あなたに逮捕状」 拡大する特殊詐欺

「逆にお聞きしますが、僕がパクられた時に京アニは何か感じたんでしょうか」言い返す青葉被告を裁判長が制止した 遺族がはじめて被告人質問に立つ【ドキュメント京アニ裁判⑪】

「投資用物件とフラット35」で相次ぐトラブル…住宅ローン4000万円『一括返済』求められ「絶望」勧めた不動産会社Xに取材を申し込むと

幼少期に性被害「ずっと自分を殺したかった」加害繰り返した男性「反抗しない子どもに…」当事者たちの証言【MBSドキュメンタリー映像‘23】

「お金ないし誰の子どもかわからない」路上で赤ちゃん出産…傍聴から見えた女の半生「風俗店勤務でホテル転々…給料の大半はホスト通いに」「過去12回の出産」「妊娠を相談する人がいなかった」





