「海」の産業アップデート 広域連携と養殖業強化で切り拓く未来
【住吉】最初の柱は、長崎の最大のポテンシャルとも言える「海洋資源」です。

【平家】長崎県は、多くの離島・半島と、国内屈指の約4,200キロメートルに及ぶ海岸線を持っています。このポテンシャルを活かした「海洋エネルギー」、特に洋上風力発電や潮流発電において、長崎は日本の中心的な役割を担うことが期待されています。

ただ、採算性や技術面の克服、そして部品などを供給するサプライチェーンの構築・人材育成が課題です。

提言では、洋上風力の大型拠点になりつつある北九州市など他の地域との広域連携を現実的な戦略として探り、サプライチェーンの重要な一角を占めることや、長崎が得意とする造船分野を中心に、設計開発からメンテナンスまで主導権を握るべきだとしています。産学官がバラバラにやらずに、連携を深めることが不可欠です。
【住吉】そして、海洋資源といえば、もう一つ身近な「魚」についても提言がありますね。

【平家】長崎県は魚種が250種を超えて全国1位、生産量・産出額も全国2位という「全国有数の水産のまち」です。

しかし、その凄さが県内でも意外と知られていません。一方で現状は厳しく、後継者不足や高齢化により、生産量はピーク時の3分の1以下、漁業就業者数は40年前の4分の1にまで落ち込んでいます。

そこで提言では、これまでの漁業の働き方を変えて新規就業者の担い手を広く確保すること、そして世界的に拡大している需要を取り込むために「養殖業」を強化し、「とる漁業」と「養殖」の両輪で生産性を高めるべきだとしています。
国内市場は縮小していますから、海外へ展開するために「定時・定質・定量・定価格」の供給体制や、安全性を証明するトレーサビリティの整備が必須になります。

私も関わっていますが、長崎大学の「ながさきBLUEエコノミー」といった最先端の取り組みへの期待は非常に大きいです。もちろん県や市の制度の拡充なども含めた漁業の担い手の育成も必須です。
【住吉】産業を磨き直して世界に打って出るということですね。そして2つ目の柱が「半導体」です。














