軍事費増額で打撃受ける人道支援 国連は“不満”を吐露
こうした莫大な軍事費が投じられることで、大きな打撃を受けることとなったのが、国際機関などによる人道支援です。
5月、ホルムズ海峡封鎖などの影響により、人道支援のための輸送コストが2割近く上昇したと国連の機関が発表。

UNHCR ウルフ報道官(1日)
「輸送コストが1ドル上昇すれば、現場支援を1ドル分減らすか、支援する人数を減らすことを迫られるのです」
輸送コストだけではありません。UNHCRは世界中で紛争や迫害から避難を強いられた1億人以上の人々を支援。予算は前年から2割減らされ、日本円で1兆3000億円ですが、その予算の半分しか確保できない状況がここ数年続いています。
かたやアメリカは、戦闘からわずか2か月で5兆円近くをイラン攻撃に費やす現実。人道支援に後ろ向きの姿勢は、ことさらトランプ政権になって顕著になっています。
設立以来、世界約130か国で人道支援などを行ってきた、USAID(アメリカ国際開発局)。この組織に、トランプ氏は...

アメリカ トランプ大統領(2025年2月)
「急進的な狂人が運営するUSAID。私たちは彼らを追い出す。そして決断する」
大規模な人員削減を行ったり、USAIDが日本円で5000億円拠出予定だった開発援助などを停止するとしたのです。
国連で人道問題担当のフレッチャー事務次長は、アメリカだけでなくヨーロッパからも支援が落ち込んでおり、各国が軍事費増額に重きを置く姿勢に不満を吐露します。

国連(人道問題担当) フレッチャー事務次長(2025年12月)
「(各国の)予算が厳しいことは分かっている。しかし世界は防衛費に2.7兆ドル(428兆円)も費やしているではないか。銃とか武器とか、その1%強でも我々に回して欲しい」














