「まずアメリカが背を向けている」国際秩序の危機と、問われる人道支援の意義
専門家は本来、人道支援は軍事力と同等かそれ以上に“広い意味での安全保障”に貢献してきたと指摘します。

東京大学東洋文化研究所 佐橋亮 教授
「戦後の国際秩序において、各国への援助とか国際機関におけるリーダーシップとかルール作りというのは、狭い意味での利益ではなく、もっと大きな利益、戦略的利益にかなうものだった。だから人権重視でやってきた。しかしそれがすっぽり抜けて、まずアメリカが背を向けている」
そして、アメリカに限らず、いま多くの国が軍事力によって相手からの攻撃を抑止しようと躍起になり、人道支援をおろそかにしているといいます。
東京大学東洋文化研究所 佐橋亮 教授
「何にお金を使うべきなのか、どういう風にすれば世界の状況は良くなるのか。(軍事費だけでない)より広い投資というものが必要なのではないか。今の日本も含めた先進国の考え方はあまりにも(軍事力による)抑止一辺倒。
戦争を防ぐ、人々の状況を良くするのは決して(軍事力による)抑止、または戦争への対処だけでは終わらない。そこ(戦争を防ぐ)には外交努力もあれば、様々な援助が必要」
人道支援という形での安全保障。その意義を改めて考えるべき時が来ています。














